国鉄常磐線土浦駅を発車した気動車は暫く国鉄線に寄り添った後、市街地との境界線をなぞるように左に大きく進路をとり全区間で最長の橋梁で新川を渡り、真鍋機関区を左手にみて新土浦駅に停車、ここまでが所謂土浦市街。あとは集落をわざと避けるが如く、桜川に沿って広がる水田のなかを筑波山目指して虫掛⇒坂田と進んでゆきます。
坂田⇒常陸藤沢間の写真はこちらから。
そろそろ夕方の常陸藤沢駅を出発する土浦行きキハ761。
夕暮れの常陸藤沢駅に停車する503。
紫煙をあげ常陸北条方に向け出発する岩瀬行き気動車。
(もしかしたら真壁行き)
土浦方面行きホームにある風格のある駅本屋。
桜は終わったけれど、田植えにはまだ間のある、春のお昼どき。
昔は、写真右手に貨物側線があったのではないかと想像できます。
真壁方面行きホームには藤棚がありました。
筑波鉄道の印象は、
@街なかを走らない
Aトンネルがない
B切り通しがない
C高架がない
D大きな築堤がない
E勾配(起伏)がない
F森(森林)がない
G沼、湖、がない
H川すらない
Iよって鉄橋がない
J田んぼと畑はうんざりするほどある
の他に、
K停車場内の有効長(※)が意外とあった
といったところでしょうか。
貨物の取扱量が相当数あったのか、勾配が少なかったからなのか、はたまた土地が余っていただけなのか?
※「有効長」⇒交換等に際し車輛を留置できる長さのこと。
どっしり感から、私鉄というより国鉄のローカル線といった趣き。
DEが牽引する旧型客車が似合いそう。
桜との取り合わせはさぞ素晴らしかったことでしょう。
2009/10/03更新