伊集院駅 


 1983(昭和58)年3月11日、鹿児島本線・鹿児島行き2179Mは定刻13時52分伊集院に到着。

 あいにく鹿児島交通枕崎行きは17分前の13時35分に発車しており、次の列車は14時49分着・折り返し16時25分発まで待たねばなりませんでした。
(間借りしている伊集院で96分間待機というのも結構すごい)
 このときの精神状態は「それでは、これから3日間じっくりと」ではなく「なにはともあれ一刻も早く "ナマ鹿交" とセッ○○したい」という焦燥感でいっぱいでした、
よって「次の列車まで駅構内をじっくり観察して」などといった余裕などなく、目を血走らせながら駅を飛び出し、早速愛しい軌道に取り付いたのでした。

 ※ ○○⇒角 と 虫

 という訳で、大変残念ですが伊集院駅の写真は1枚も撮影していません。
 「次回予告」で全駅掲載とあったが "ウソか" といわれると若干心苦しいのですが、当時の鹿児島交通伊集院駅は国鉄伊集院駅を間借りしており、(もともと伊集院駅は鹿児島交通(当時は南薩鉄道)開業より5ヶ月ほど前の大正2年11月に川内線として開業していた官鉄線の駅ということで)ご了承ください。(汗) (伊集院駅とは逆に、国鉄が間借りしていた枕崎駅の構内写真はちゃんとありますから許してね)

 とはいえ、これで「おしまい」ではあんまりなので構内図を描いてみました。いつものことながら正確さは心掛けているつもりですが、建物などは想像で書いています、なによりフリーハンドですので「大体こんな感じ」程度でご認識ください。(以下、鹿児島交通各駅の構内図に共通)
 
 ※この伊集院駅の構内配線は「国鉄・JR・私鉄 乗入れ列車列車ハンドブック(新人物往来社)」の図表をベースに、空中写真ほか各種資料より多少のアレンジを施しております。細く引いている配線は最盛期には存在したのではないかと思われる、想像による配線です。(ご注意ください)

 伊集院駅の番線は、本屋と接しているホームが@番線かと思いきや、貨物ホームの如き端頭式ホームがとってしまい本屋側はA番線となっています。当然のことながら国鉄乗入れのキハ300はこのA番線で客扱いを行っていました。伊集院折り返し列車も晩年はA番線使用だったと思われます。

 1983(昭和58)年3月の伊集院発着の上り列車は下記の表の如くでした。

臨時列車と急行荷物列車を除く
上り 特急 急行 普通 備考
電  車 9 - 9 博多ゆき《有明》×7本 門司港ゆき《有明》×1本 新大阪ゆき《なは》 普通電車のうち3本は伊集院止まり
気動車 - - 8 鹿児島交通乗り入れ×3本 薩摩大口ゆき×3本 川内ゆき×1本 枕崎発西鹿児島経由出水ゆき×1本
客  車 2 1 3 東京ゆき《はやぶさ》×1本(伊集院通過) 新大阪ゆき《明星》×1本 門司港ゆき急行《かいもん》×1本 普通客車列車熊本ゆき×2本 川内ゆき×1本

 鹿児島本線、熊本(操車場)〜鹿児島間の電化は1970(昭和45)年9月ですから10年以上を経ても、鹿児島交通を除いても5本のディーゼルカーが運用されていたようです。(JR移行直前の1986(昭和61)年11月の改正で気動車の電車化がされました)

2006/12/19 公開
2012/05/14 文章一部修正