「あ〜この駅いい」 初めて中塩田駅を見たとき違和感なくピタリと入り込みました。程よくまとまった古い駅舎のある交換駅で、詰所・引込み線・小さな踏切があってということもありましたが、騒々しくなく、しっとりと落ち着いていること、そして何よりも想像力を膨らませてゆけるところが魅力でした。どういうことかといえば、模型にするとき、駅の周りに土産物店を配置して、駅舎に提灯・造花の飾り物をつければ「塩田温泉駅」に、またアーケードの商店街や中低層のビルを隙間なく置いていけば県庁所在地の商業地区に隣接する
「塩田本町駅・元塩田駅」とか、開業以来の由緒正しき主要駅と、イメージにあわせていくらでも作りこんでゆける、まさに"模型ごころを
くすぐる駅"だったのです。城下駅ではこうはいかないでしょう。
そういった理由ばかりではないでしょうが、同好の士にも通ずるものがあるようで、書籍、インターネットでもだいぶ紹介されています。
とにかく記録に残しておきたく、夢中になって撮影していました。交換設備が撤去された現在において、昔の均衡のとれた美しい駅(?)の写真は貴重な資料となるのではないでしょうか。
交換駅だった頃を知らない若い世代の方々は、どの様な感想をもたれたでしょうか。
もし、「素敵だもっと知りたい」と思われた方は、
ここよりお入りください。
この角度からが一番想像力を働かせ易い。
駅前広場にいくつか屋台を置いて、
紅白の垂れ幕のかかった正面の店舗の
軒下に浮き輪、ゴムボートをぶら下げ、
松の木3〜4本と「網元長衛門」「通年民宿浜田荘」
の看板でも配置すれば「塩田海岸駅」。
どうですか、油蝉の鳴き声と
サンオイルと焼きイカの匂いがしてくるでしょう。