「上田交通」と聞いて真っ先にイメージするのは、「丸窓電車」。次に思い浮かぶのが丸窓電車たちと同じくらい年季の入った上田原にあった素敵な車庫です。
最近の車庫イメージを誇張して表現するならば、「四方を見上げんばかりの壁で厳重に囲っているなか「工作員の下見じゃありませんよ〜、電車が好きなだけですよ〜」と周りに言い訳しつつようやく見つけた隙間からいろいろな意味でどきどきしながら内部の様子を伺えば、蛍光灯の光が満ち溢れる近代的設備のもと大量生産同一形式の電車が整然と並べてある。光の届いていない部分はなく、怪しげなものも一切ない」、といったところですか。
鉄道の使命であるところの安全輸送を最優先に、作業員の負担軽減・作業環境の確保、さらには厳しい環境下でのコスト削減を推し進めれば当然あるべき姿なのでしょうが、そこは手前勝手な趣味の話として、魅力的な車庫とは、歴史が感じられる落ち着いた雰囲気を持ちながら一方で、のんびりとしていて開放的で、さらには片隅にちょっと怪しげな電車もあってといった、こんな車庫を指すのではないでしょうか。
(至別所温泉)
(至上田)
縮尺:いい加減
※撮影した写真と国土地理院
の空中写真など、各種資料
を参考にして分かる範囲
内で忠実に作図している
つもりですが、建物の一部
は想像で描いています。
もとよりフリーハンドです、
厳密ではありません。
(1986年(昭和62年)梅雨の頃)