七谷駅 交換
冬鳥越(写真奥)から下りてきた加茂行きモハ31(2枚窓)と、信濃川支流の加茂川に寄り添い上ってきた村松方面行きモハ61(3枚窓)との七谷駅での交換風景。
昔のことでまったく覚えていないが、雲の移動が激しい、結構な風が吹いていたのだろうか。
意識してこの季節を選んで撮りに行ったわけではないが、もう少し後だったら木々の葉が邪魔して駅の全景を捕らえることは無理だったかもしれない。
もっとも木々が邪魔したとしても光り輝く新緑の中の交換シーンも見てみたかったし、紅葉の夕暮れの交換、白く閉ざされた夜間の交換も見てみたかった。
再上映 (全6枚)
加茂行きと交換後、冬鳥越に向けて登坂していくモハ61。
この田舎道、なんと国道290号!
しかも踏切は第4種
じっさい、蒲原鉄道は心配に値する鉄道で、・・(略)・・、それが今日まで長らえてきたのは、並行する国道290号線が積雪期になると交通が杜絶するからであった。しかし、国道の改修工事がおこなわれているので、それが完成すれば蒲原鉄道の村松−加茂間十七・七キロの存在理由は消滅するにちがいない。」
宮脇
俊三著 「時刻表おくのほそ道」 新潟交通 蒲原鉄道より 文春文庫
地図をご覧いただくと、国道290号(薄茶色の道路)はすでに七谷駅の手前まで拡張工事が完了しており、蒲原鉄道村松加茂線との交差部分手前から加茂川に架かる橋の区間とまでを残すのみとなっていた。(土倉から冬鳥越のわずかな区間も当時はまだ改修未完了だった)
七谷側では地図には載っていないが、従来の国道を拡張改修する方式によらず山を削って、センターラインが誇らしいピカピカの道路を建設している最中だった。