七谷駅
桜の木々に囲まれた、おとぎの国のような(?)小さな駅舎。
真っ赤な丸型ポストがあります。
七谷駅での交換連続写真はこちらから
山里の静かな交換駅。
アングルにレーシングバーをリベット打ちしたシングルレーシングの架線柱。
上部が絞り込まれていく古典的形態。
風化してしまったような「錆どめ色」が違和感なく風景に溶け込んでいる。
春の柔らかな朝日の中に静かにたたずむ。
大蒲原と東加茂も交換設備を有していたが、ほとんど使われることはなく、専ら七谷で交換していたことも大きな理由だと思うが、雰囲気の良さも相まって多くの記録写真で紹介されている駅である。
山を背にした貨物側線と引き上げ線、小さな貨物ホームの存在が、小さな交換駅をいっそう引き立てる。
幅の狭い本線のプラットホームにはさらに細い上屋がちょこんとのっている。
一般的に見られるY字型、A字型の上屋でないのは豪雪地帯だからでしょうか。
草も生い茂ってしまえば廃墟と化すが、芝の如き短小な雑草は見た目も美しく引き立て役となる。
整然と積み重ねられた古まくら木かたわらに放置された2本のレールもまた良し。
個人的な好みをいえば、引き上げ線の雑草は線路が見え隠れするくらいの背丈があってもっと緑濃く、そして除雪車の替わりに木造の「トラ」と「チ」がぽつんと奥まった
ところに1両づつあればなお良し。
春うららの草生した引き上げ線。
春眠する除雪用モーターカー。
長い眠りから覚めたときが加茂〜五泉間、最期の除雪となる。
冬鳥越方向は結構な勾配になっているのがわかる。 (25.0‰)
加茂側の架線柱はアングルを背中合わせにして両端で木柱を挟み込む構造。
本線と側線プラス渡り線の3線をカバーするも、アングルだけでは支えきれず木柱上部から張り出したワイヤーにより8箇点で支えている。